配達事故！ 日本酒の配送時の注意点や管理のポイントを酒蔵の方に聞いた話をベースにしてお話します。
ダブル配達事故がおきてしまいました。。。
とある品揃えと徹底管理を謳っている酒屋さんでお酒を注文し、時間帯指定とクールで頼みました。
しかし
指定時間からだいぶ遅れて到着、さらに、
夏の暑さで酒がホカホカになって届いたのです💦
生酒や要冷蔵も入ってるのに。。
お酒って生き物と思ってます。
この状況で心穏やかにいれないのは
わたしだけでしょうか。
配達事故の経験を日本酒好きが集まるグループでシェアしたらすごい共感！！
facebookグループ『日本酒文化発信』というページにて
わたしが実体験した出来事を上記のようにシェアしましたところ
かなりの反響があり、
配送前後の日本酒の管理において
疑問を持っている方が数多くいらっしゃるということが分かりました。
このような経験をする方って意外と多かったりします。
で知らず知らずのうちにお酒の質を劣化させてしまい
酒造りの造り手の想いが台無しになってしまうこともあります。
今回の投稿では
日本酒の配送の時の注意点、
管理のポイント、
温度管理を徹底する必要性
などをお話したいと思います。
『たった数日でヘタるそんな弱弱しい日本酒美味しいの？』
ネガティブな意見の代表例としてこんなものがありました。
この言葉にはなぜそこまで共感や反感、論議になったのかが一文であらわされています。
日本酒にはあったかいところに置いていてもOKなもの、
温度管理に非常に繊細なものまでありますが、
今回は※完全にアウトなお酒を通常便で運んでしまったわけです。
※真夏に常温配送（通常配送）がよくない日本酒の種類
- 生酒、無濾過生原酒
- 一回火入れの日本酒（シュワシュワしているお酒は確立高いが表記していないのでなんとも言えない）
- スパークリング
この件に関して
深く、共感してくださった方がいた一方、
意味が分からないとか、思った方もいました。
それはなぜか。
日本酒というのは基本的に丈夫で強い性質は兼ね備えられるものです。
しかしながら、
日本酒の味わいを追求していく中で
口に含んだ瞬間から美味しくて、誰が飲んでも美味しいといってもらえるような
非常にデリケートな日本酒を近代では好む傾向が高まってきています。
なので、
昔から日本酒を愛してきた人たちは
極端な言い方をすると
そんなの日本酒じゃねえとなるわけですね。
これ以降の話は完全に
わたし、個人のエゴな話です。
反対意見を頂くこともあるかと思いますが
もし、この意見に共感頂ける方がいると嬉しいなあ、と思いますので
小難しい話や
身の上話も織り交ぜながら話しますが
よければお付き合いください。
自分自身の体験談をもとに根本的な理由を語る
まず、
わたしは日本酒の専門のバーをしています。
焼酎の島といわれている長崎県で。
日本酒を選んだのは
- ・人生を変えるような出会いの日本酒とであったこと、
- ・日本の文化を発信するような何かをしたかった
からでした。
バーというお店柄、
より深くお客様と向き合い
そしてより深い日本酒の世界を
伝えていくことができます。
足しげく酒蔵に通い、
酒造りに携わらせていただき
米作りもさせて頂き
日本酒製造者と酒を酌み交わしながら
心打たれるような体験と、
貴重なお話をきくことができました。
例えば。
とある酒蔵では
『日本酒の最初の搾りが思ったように仕上がったとき、それはわが子を産んだような感覚になる』
また別の酒蔵では
『お客様の口元に届くまでが酒造り』
また別の酒蔵は…
多くを語りません。
しかしながら、その酒蔵の方と一緒に酒造りをして
どんどんハイテクになっていく設備と
研ぎ澄まされていく酒質の日本酒を
市場に出回ることのない、タンク直出し無濾過生原酒、雫搾りで味わったときに
創造をはるかに超える感動を覚えたものでした。
多くは語りませんが、その酒が私にすべてを伝えてくれました。
もやしもんの世界ではないですが
なんだか
透明なこの澄んだ液体の中に
この酒蔵さんの想いの詰まった生き物がいるんだ、と
思うようになりました。
日本酒はたかが嗜好品、
されど嗜好品。
しかし、わたしはそんな日本酒の世界に
深～い、深～い、
ロマンを覚えました。
日本酒って日本人の生き方、在り方、そのものだよね。と。
わたしはそんな体験をしてきたから
酒を大切に扱わない人をみると
穏やかではいられません。
『ガチのひとだ』
『気難しい』
そんなイメージをお客様から頂く事も
しばしばです。
商売人失格ですよね。
あ～～～
このままいくと
俗世との感覚が乖離していってしまう。。。
そんなことを思ったりもしますが
さらに突き詰めていきたいという思いが
どんどん強くなっていくのです。
ただ、ネガティブな意見をいただいたり、
論点の関係ない話まであったため、
まずは環境や経験があってからの、
そう思ったということは
少しお話したくなりました。
私自身は
流行りを追いかけるつもりもないし、
シュワシュワの日本酒至上主義とも全く思いません。
でも、上記の理由から
酒屋さんが間違えて
クールで送らなくて行けないものを
真夏に通常配送したことは
酒蔵の想いの詰まった、
わが子のような存在である日本酒を半殺しにしたような気がして
すごく嫌な思いになりました。
エゴなので共感は求めませんが
でも
それくらい思って作っている酒蔵がいる。
そして、そんな想いがちょっとでも
誰かに届くと嬉しいな～
なんて思います。
最後まで私のエゴな長話に付き合って頂きありがとうございました。
ちなみに、
個人的にはあっためて美味しい、
さらに、ぬる燗で美味しい、
安定した酒質の味わいのお酒が
本当は個人的には好きでございます。
しかも、九州の地酒で…！
そしてそんな極上の旨味を帯びたヌルカンを
九州ならではのあま～く煮つけた『がめ煮』なんかと
ちょびちょびやるのが大好きです。
なので、普通のお酒なら我慢していたんですけどね、
今回の記事では
日本酒の取扱いに関しての気を付けるべき点を経験談を通して伝えていきました。
この記事を見てくださった方のなにかお役に立てれば幸いです。
今回記事の中でご紹介した通常配送でダメな日本酒とOKな日本酒を紹介しておきますね
特にクール便必須の3点
- 生酒、無濾過生原酒
- 一回火入れの日本酒（シュワシュワしているお酒は確立高いが表記していないのでなんとも言えない）
- スパークリング
それと常温OKの真夏でも通常配送OKの強い日本酒をご紹介しておきますね。
あ、あと動画でも今回の件は紹介していますのでよければこちらもぜひ。
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★プロフィール★
長崎県の佐世保市で日本酒専門のバー、タイムというお店を経営しています。
全国津々浦々の日本酒たちを取り扱い、年間４０００近くの日本酒を味わい、また自らも酒造り、米造りを体験し、日本酒の奥深さ、魅力に取り憑かれています。
その体験をもっと、多くの方に伝えたい。
用語や知識を羅列したような記事ではなく、
自らの体験談を基にした本当に価値のある日本酒の魅力を発信していくことに勝手に使命感を感じYOUTUBE、日本酒エンジョイチャンネルやノウハウのはてなブログをはじめました。
お店の近況は各種SNSや、ディープな内容はYOUTUBE、アメブロ、はてなブログにて配信しています。
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